胃がんと闘う29歳女性「年齢は全く関係ない」早期発見の大切さ語る 若い世代の受診率低 大分
2人に1人がかかると言われる病気「がん」。大分県大分市に胃がんを患っている29歳の女性がいます。
治療を続ける彼女に今、伝えたいことを聞きました。
早期の治療で治せる可能性が高いとされる「がん」。そのためにも早期発見が必要で、検診を受けることが大切です。
大分市の巡回検診でもがんについて調べることができ、先週も公民館で血液検査やエックス線などの検査を受ける人たちがいました。
Qがん検診受けていますか?
◆女性
「きょう大腸の検査を受けるようにしている」
◆男性「1年に1回の検査はやっている」
県は県内のがん検診の受診率の目標を60%以上としていますが、2022年度のデータでは胃や肺、大腸は40%台でした。
若い世代では受診率は、さらに低い状況だということです。
◆岡方綾菜さん
「若いからとか年齢は病気には全く関係ないなと改めて思った」
こちらの笑顔が素敵な女性は大分市に住む岡方綾菜さん29歳です。
がんの啓発に繋がり誰かのためになればと、今回、インタビューを受けてくれました。
岡方さんは2024年5月、会社の健康診断で「再検査」と判定され、病院を受診。そこで胃の細胞の検査を受けた結果、進行性の胃がんと判明しました。
◆岡方綾菜さん
「まさか自分がだった。え~!みたいな」
「自覚症状は全くなくていま思えばちょっと疲れやすかったり風邪をひきやすくなったかなというのはあるけど」
その後、さらに別の医療機関で精密検査を受けた結果、腹膜への転移が発覚。がんを小さくするための抗がん剤治療を始めることになりました。
◆岡方綾菜さん
「その時はすごくあぁ…ってなったしどうしようって怖かったけど、そこから落ち込んでても治るわけではないので自分で(胃がんを)知ることからしようかなって私はそこで気持ちを切り替えた」
現在も抗がん剤治療を続ける岡方さん。家族や友人など周りのサポートが支えになっていると話します。
そんな岡方さんが今一番伝えたいことは検診を定期的に受けることの大切さです。
◆岡方綾菜さん
「私みたいに自覚症状がない人は沢山いると思うので、早く見つけること、早期発見がとにかく大切になってくるので、怖がらずに検診は必ず受けてほしいというのと、若いからという理由だけで小さな体のサインを見逃さないでほしい」
がんを受け止め前向きに闘っている友人を目の前にして改めて、検診の大切さを感じました。
年齢は関係ありません。「自分はならない」ではなく「もしかしたら」の視点で定期的に検診を受けるようにしてください。