「小笹うるい」ってどんな野菜?上山市の小学校で食育講座 給食で特別メニューも 児童「ぬめっとしててすごく甘い」
地元で栽培されている食材に興味を持ってもらおうと、上山市の小学校で20日、伝統野菜「小笹うるい」について学ぶ食育講座が開かれました。
「小笹うるい」は上山市の小笹地区でおよそ140年前から栽培されている伝統野菜です。甘みがあり、ぬめりが強いのが特徴で、農林水産省のGI地理的表示保護制度に登録されています。
山形農業協同組合南部営農センター 庄司和彦さん
「小笹地区で栽培されたうるいだけが小笹うるいという名前で売っていいですよと国が認めてくれた」
20日は上山市の中川小学校で食育講座が行われ、5・6年生の児童に対し市内の生産者が栽培方法などを説明しました。
小笹うるい生産者 粟野信善さん
「うるいは種で畑で育てるのではなく、こうした株を畑に植えて生育をさせて収穫する」
児童
「 見たことない。トウモロコシに似てる」
実際に「小笹うるい」に触れてみた児童たちは…。
児童
「重い。赤ちゃんくらい重い。いいにおい」「これって生でもいけるんですか?生でも食べられる。サラダみたいに食べることもできる」
さらに、給食には「小笹うるい」をマスタードと和えた特別メニューが登場しました。
児童
「めっちゃおいしい。ぬめっとしててすごく甘い」
「なんか苦い。(もしうるい食べるとしたらどんな食べ方したい?)生で食べたい」
「どこかで売っていたらこれ買おうと言って積極的に食べてみたいと思った」
生産者の粟野さんによりますと、ことしの「小笹うるい」は暖冬の影響で、生育が1週間ほど早くなっているものの、品質は良好だということです。
小笹うるい生産者 粟野信善さん
「葉っぱのところまで柔らかくて食べられるのでおひたし、サラダなど色んなところで食べてもらえれば」
ハウスで促成栽培された「小笹うるい」の収穫は3月いっぱい続く予定で、県内ではJAの直売所などで販売されています。