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子ども“3人以上”で大学無償化へ……政府「第3子悩んでいる人に」 効果は? 街では「1人からでも」「ハードル下げて」の声

2023年12月8日 11:10

政府は少子化対策の一環で、3人以上の子どもを持つ世帯に対し、所得制限を設けずに大学の授業料を2025年度から無償化する方針を固めました。街では「3人というハードルを下げてほしい」との声も聞かれました。専門家は「効果は限定的」と指摘します。

■私立の文系なら3人で1000万円近く

有働由美子キャスター
「『うちはきょうだいが多いから、大学は私立ではなく授業料が安い国公立にして』。実際に『zero』のスタッフが高校生の時に両親から言われた言葉です。大学はお金がかかります」

「文部科学省の資料から試算すると、私立大学の文系学部なら授業料は年間で平均約81万5000円。4年通うと約326万円です。子ども3人とも通うとすると授業料だけで約978万円、1000万円近くかかります。こうした授業料が無料になるかもしれないということです」

■対象は? 他のきょうだいも無償化

小栗泉・日本テレビ解説委員長
「政府は3人以上の子どもを持つ世帯について、2025年度から大学の授業料などを無償化する方針を固めました」

「具体的には子どもが3人いる場合、3人目だけでなく他のきょうだいの授業料も無償化します。対象は医学部を含む国公立大学や私立大学、短期大学や高等専門学校。所得制限はないということですが、授業料などについて限度額は設ける可能性があるということです」

■「3人産むのは現実的でない」の声も

小栗委員長
「無償化について7日、都内で聞きました。1児の母は『すごくいいと思います。1人からでもぜひお願いしたいですね、無料で』。子ども1人の夫婦は『取り組みとしてはいいけど、3人産むのは現実的ではないので、もう少しハードルを下げてほしい』と話しました」

有働キャスター
「廣瀬さんはお子さんが2人です」

廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「(無償化は)いいな、とは思いましたが、このニュースを見て『もう1人』とはなりませんでした。むしろ、子どもが1人またはいない家庭への対策や、奨学金の返済などで苦労している学生への対策なども必要かなと思いました」

■専門家「未婚の若者に響く政策を」

有働キャスター
「子ども『3人以上』に限定する理由は?」

小栗委員長
「少子化対策の一環で、第3子以降を産もうかどうしようか悩んでいる人に『大学の授業料が無料になるなら』と考えてもらいたい、というものです」

「子ども政策の効果について分析してきた京都大学大学院の柴田悠教授は『聞いた時のインパクトはあった。ただ、子どもを1人や2人持つのでさえ大変な人が多いので、効果は限定的だろう』と指摘します」

「柴田教授は『そもそも結婚していない人も増えている。少子化対策で本当に必要なのは、未婚の20代、30代に響く政策だと思う』ということでした」

有働キャスター
「多くの人の人生計画に大きな影響を与える政策です。産んでからハシゴを外されるのはたまらないので、どういう制限をかけるのか、ずっと続けられるのかなど、政府にはしっかり伝えてほしいと思います」

(12月7日『news zero』より)