民主党・小沢幹事長の土地取引をめぐる政治資金問題について、鳩山首相は１５日朝、総選挙前からこの問題は出ていたとして、政権に対する国民の支持はあると主張した。

　鳩山首相は１５日朝、「既にこの総選挙の前から出ていた話で、従ってこういう問題があるにもかかわらず、民主党を国民の皆さんの多くが選んでいただいたと」と述べた上で、政権交代した責任を果たす考えを強調した。さらに、小沢幹事長の説明について、「捜査中で、本人が申し上げることは当然限定される」と理解を示した。

　一方、閣僚からは、小沢幹事長に「説明責任を果たすべきだ」との声が出ている。

　福島消費者相「政治とカネの問題が出ていることは極めて残念です。どう説明されるかは、本人がきっちり判断すると思う」

　亀井金融相「検察が捜査しているんでしょ。（Ｑ小沢氏の説明が足りていないとの声が多いが）そんなことはアンタ、小沢さんに聞いてくれよ！！」

　前原国交相「本人がすべての事実をご存じなわけですから、無実であれば、しっかりと説明責任を果たされることになると思う」

　こうした中、小沢幹事長は依然、東京地検の任意の事情聴取には応じていない。１５日朝、宿泊していた大阪府を飛行機で出発し、１５日午後に東京都内の個人事務所に入った。

　一方、野党の自民・公明両党は１５日、「小沢幹事長は説明責任を果たしていない」として、通常国会で連携して、この問題を追及していく方針を確認した。