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小沢幹事長、続投表明 実務は輿石氏に委任

2010年1月16日 16:15
小沢幹事長、続投表明 実務は輿石氏に委任

 民主党・小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる事件で、政治資金規正法違反の疑いで小沢幹事長の元秘書で衆議院議員・石川知裕容疑者らが東京地検特捜部に逮捕されたことに関し、小沢幹事長は16日午後、記者団に対し、幹事長を続投する考えを示す一方、実務は当面、輿石幹事長職務代行に委ねる考えを明らかにした。検察と全面対決の構え。

 小沢幹事長は記者団に対し、「(東京地検特捜部の)そういう権力の行使のあり方は納得できない。非常に問題であると。民主主義国家としてこういうやり方がまかり通るべきではない。鳩山首相からも幹事長職を続けるようにということでしたので、私もこんなやり方で幹事長の職を辞する必要はないと思う。当面いろんな問題で時間を割かれることもあるかもしれないから、そこは輿石(幹事長職務)代行にお願いするケースが多くなるかもしれませんけど、幹事長としての職務をできる限り欠かすことのないようにしながら、この(検察との)戦いを進めていきたい」と述べた。

 さらに、「これからも捜査には協力したいと思うが、公平公正な捜査を展開されることを願う」と述べた。また、「国民の理解は得られると思うか」という質問に対しては、「資金の出どころもはっきり申し上げているわけだから、これが理解されれば、国民の皆さんに味方していただけると思っている」と強調した。

 一方、16日午前に小沢幹事長と会談した鳩山首相は「驚くと同時に、国民にご心配、ご迷惑をかけていることは、心から遺憾の意を表明したいと思っています。(小沢幹事長は)幹事長を辞めるつもりはないと、そのように申していますから、私も小沢幹事長を信じていますから、『どうぞ戦ってください』そう申し上げた」と述べ、小沢幹事長の潔白を信じ、幹事長の続投を認める考えを示した。

 小沢幹事長の続投の方針は、16日に開かれた民主党大会でも説明された。しかし、党内には幹事長の辞任はやむを得ないとの声が広がっており、今後も火種となりそうだ。