18日から通常国会、冒頭から荒れ模様
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鳩山首相は、18日から初めての通常国会に臨む。政治とカネの問題で冒頭から荒れ模様となりそうだ。政治部・平本典昭記者が報告する。
「今年はお騒がせしないように心がけてきましたが、またまたお騒がせして大変恐縮しております」-民主党・小沢幹事長は17日、自身の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金収支報告書に虚偽の記載をしたとして、元秘書の衆議院議員・石川知裕容疑者らが逮捕されたことをあらためて陳謝した。しかし、検察との全面対決の姿勢は崩していない。
その小沢氏を「どうぞ戦ってください」と支持した鳩山首相は、野党側から批判が噴き出す中、「(小沢氏が)幹事長としてしっかり仕事をやると、戦う姿勢を示すということに結構ですと(申し上げた)。不適切だとは思っていません」と強調した。しかし、ある党幹部は「鳩山首相と小沢氏が一蓮托生(いちれんたくしょう)になった。小沢氏が辞めたら、鳩山首相も逃げられない」と述べている。捜査の行方や世論の動向、来年度予算案の年度内成立が難しくなれば、鳩山政権は窮地に追い込まれる。
これに対し、野党・自民党は幕開けと同時にエンジン全開、小沢氏の参考人招致など徹底追及する構え。「迫力不足」との声も上がる谷垣総裁だが、国会の場でどれだけ追及できるか「野党・自民党」としての真価が問われる。
鳩山政権に求められるのは鳩山首相と小沢氏による明確な説明で、通常国会でその責任が果たされなければ政権への期待がさらに失われることは必至だ。