×

首相、現行案を排除せず 官房長官も同調

2010年1月25日 17:07
首相、現行案を排除せず 官房長官も同調

 沖縄・名護市の市長選挙の結果ついて、鳩山首相は25日朝、「名護市民の一つの民意」と述べる一方、アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設先については「ゼロベースで結論を出す」と述べ、あくまで名護市辺野古への移設案も排除しない考えを示した。

 鳩山首相は「名護市民の一つの民意の表れだと、これは当然ですね。私どもとすれば、まさにゼロベースで、この問題を国が責任を持って5月末までに結論を出すとしているわけで、そのことは必ず履行します」と述べた。

 また、政府・与党の検討委員会の座長である平野官房長官も「一つの民意の答えとしてはあるんでしょうけれども、検討していく上においてはそこはあまり、そのことも斟酌(しんしゃく)してやらないといけないという理由はないと私は思っています」と述べ、今回の選挙結果を移設先検討の考慮に入れる必要はないとの考えを示した。

 一方、社民党・福島党首は24日夜、「辺野古は実現不可能な案として除外すべきだ」と述べている。また、政府内にも「辺野古はもう無理だろう」との声が広がっており、移設先をめぐる今後の協議はますます難航することが予想される。