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政府内で辺野古移設は難しいとの見方広がる

2010年1月25日 18:14
政府内で辺野古移設は難しいとの見方広がる

 アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題を大きな争点とした沖縄・名護市の市長選挙で、基地移設の受け入れに反対する新人・稲嶺進氏が当選したのを受け、政府内では、普天間基地の名護市辺野古への移設は難しいとの見方が広がっている。

 鳩山首相は25日、辺野古移設案も含むあらゆる可能性を検討する方針を強調した。しかし、当の鳩山首相がこれまで「名護市民の思いを斟酌(しんしゃく)する」と繰り返してきた上、社民党・福島党首が「これで辺野古は除外すべきだ」と述べるなど、政府内では辺野古移設は難しくなったとの見方が大勢を占めている。

 しかし、新たな候補地のメドはまったく立っていない上、たとえ見つかったとしても、5月末までにアメリカ政府と地元を説得することは政府筋でさえ「無理だ」と言い切っている。

 こうした中、ある官邸関係者は「普天間基地がそのままになるんじゃないか。完全に行き詰まった」と話している。