アメリカ軍普天間基地（沖縄・宜野湾市）の移設問題を話し合う政府・与党の検討委員会は２日の会議で、普天間基地のアメリカ海兵隊員の一部が移転する予定のアメリカ・グアムに、来週にも視察に行くことを決めた。

　グアムについては、社民党が普天間基地の新たな移設先として検討している。視察団は、松野官房副長官を団長に、社民党・阿部政審会長と国民新党・下地政調会長らが参加する予定。また、これにより、来週の検討委員会で各委員が持ち寄る予定だった新たな移設案の提示が再び遅れ、グアムの視察後になるという。

　当初の予定では、１月中に各党が新たな移設先の案を持ち寄って協議を始める予定だったが、社民党が独自にグアムを視察しようとしたところ、アメリカ側が受け入れなかったことなどから先送りされていた。