“個所付け”提出資料違うと批判~自民党
国交省が民主党に公共事業の予算配分案、いわゆる「個所付け」を伝えていた問題で、自民党・福井照議員は15日の衆議院予算委員会で、先週に国交省が野党側に提出した資料が、民主党に実際に渡されたものと異なることを厳しく批判した。
福井議員「偽なんです!虚偽なんです!1月末に流れた資料と、今回、理事会に出された資料が違うんです。行政が国会を愚弄(ぐろう)している。ひいては国民を愚弄しているというふうにもとれるわけで、これは重大な問題なんです」
これに対し、前原国交相は「今回、提出させていただいたものの内容は、仮配分の内容より、より詳しいものに、また正確なものに、アップツーデートのものになっているし、先ほどご自身がおっしゃったように詳しいものになっている。理事会で決めていただければ、我々も古い方(の資料)も出させていただく用意はする」と述べ、理事会の決定に従う考えを示し、当初の配分案が昼の理事会で提出された。
また、自民党・田村憲久議員は「すでに『埋蔵金』は枯渇しており、財源に埋蔵金を当て込んだマニフェストは成立していない」と指摘した。これに対して、菅財務相は「今回、ぎりぎりのところで使うべきものは使った。再来年度の予算の中で考える」と述べるにとどまった。