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民主党と公明党が接近 与党から不満の声

2010年3月12日 18:31
民主党と公明党が接近 与党から不満の声

 民主党のマニフェストの目玉「子ども手当」を支給する法案は12日、衆議院の委員会で民主党と公明党などの賛成多数により可決された。「子ども手当」法案をめぐり、民主党は野党・公明党を巻き込むことに成功した。こうした民主党と公明党の接近に対して同じ与党からは不満の声が上がっている。

 社民党・重野幹事長と国民新党・自見幹事長は「野党の公明党と協議する前に与党と協議すべきだ」として、来週、民主党に抗議する方針。

 一方、野党・自民党にはあきらめムードが漂っている。谷垣総裁は「政権であれば、連立ということがあるわけですが、野党にある時は、連立というよりも今のような力が働くのはある意味でやむを得ない」と述べた。

 「子ども手当」法案と高校授業料無償化法案は、16日に衆議院を通過する。民主党は参議院議員選挙をにらみ、マニフェストの実現を急ぐ考え。