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菅改造内閣が発足 菅首相「有言実行内閣」

2010年9月18日 2:15
菅改造内閣が発足 菅首相「有言実行内閣」

 菅改造内閣が発足した。菅首相は17日夜に記者会見し、自ら「有言実行内閣」と名づけた。また、小沢グループからの入閣がなかったことについて、意図的ではないことを強調した。

 菅首相「(政権交代後の)この1年間は、試行錯誤の内閣であったと考えます。これからは、その試行錯誤を踏まえて『有言実行内閣』」
「第1に、何といっても経済の課題であります。一瞬たりとも気を緩めることはできません。第2点は、これから日本の国際社会での活動について、しっかりと位置づけていきたい。どういう形で日本が世界の中で役割を果たそうとしているのか。もう一点は地域主権。霞が関のここが中心となった縦割りの中央集権の国の形を、根本から変えていく」
「適材適所で、全員が自分の能力や経験を生かせるような、そういう態勢を作ることが挙党態勢だと申し上げてきた。どこかのグループを外したとか外さないということは全く念頭にもありません」
「小沢さんのグループは期数の若い方が多いものですから、18日以降、副大臣、政務官を含めて全体の人事をやりますので、それを含めて見ていただきたい」

 また、代表代行への就任を打診した小沢元代表からは「相当体力を消耗したので、しっかり支えるから勘弁してほしい」と返答があったことを明らかにした。その上で、菅首相は「現在のところ、残念だなと思っている」と述べるにとどまった。

 菅首相はまた、経済対策として検討している10年度補正予算について「野党の希望も入れた形で編成すれば、国会の審議も順調にいくだろう」と述べ、野党と意見交換しながら編成する考えを示した。

 この後、新閣僚が首相官邸で記者会見を行った。

 片山総務相(初入閣)「地域主権改革について、今までの私の経験も生かしながら『しっかり頑張ってほしい』という指示をいただきました。官僚を使いながら政治主導をしていくのが次のステップではないかと思っていまして、私は一人の閣僚として、それをぜひ具現化したい」

 馬淵国交・沖北相(初入閣)「(高速道路料金の見直しについて)国会でのご審議をいただけないという状態で止まっておりましたが、今後は国家あるいは私どもが提案していく内容の検討も含め、連携しながら、高速料金ならびに新たなネットワーク整備のあり方を提示していきたい」「(当選3回での閣僚就任について)『若い世代の代表としてメッセージをしっかり出せ』と、こういったご意向をいただいたと、私自身は思っております」

 海江田経財・科技相(初入閣)「(経済対策について)緊急経済対策を取りまとめたが、規模も約9200億円と限定されていますので、これからは補正予算が必要ではないかと思っています」「(小沢元代表について)持っている突破力は必要だと思っております。お力添えをいただきたいと思っております」

 野田財務相(留任)「(円高について)介入は実施しましたが、これからもマーケットを注意深く見つめ、必要なときには断固たる措置を取るという基本姿勢を堅持していきたいと思う」

 細川厚労相(初入閣)「(雇用対策について)あらゆる施策を打ちながら改善していかなければと思う。新卒者の雇用については、若者が社会に出ていくとき、スムーズな形で出ていけるように、私どもとしても本当に力を入れてやっていかなければならない」