民主党は１３日午後の役員会で、小沢元代表の国会招致をめぐる問題について話し合う。岡田幹事長らは１３日、政治倫理審査会への「招致、議決」の方針を決定する構えだが、輿石参議院議員会長らは「招致は必要ない」として反対している。

　岡田氏は１３日午前、輿石氏と会談し、午後の役員会を前に大詰めの調整を行っている。輿石氏はかねて、「国会招致の必要はない」との考えで、岡田氏は役員会での決定について了解を求めているものとみられる。しかし、１２日夜、輿石氏が小沢氏や鳩山前首相と会談した際には、「岡田氏が強硬に決定すれば政務三役を辞任する人も出かねない」と懸念する声も上がったという。

　執行部があくまでも１３日中の決定にこだわると、さらに党内の亀裂が深まることも予想される。小沢氏を支持するグループは１３日午前に会合を開き、「小沢氏の国会招致に反対する」決議を採択した。

　こうした中、小沢氏は都内の自宅にこもったままだ。１３日朝に小沢氏に会った民主党議員によると、小沢氏は「相当の決意をもってこの事態に臨み、行動する。しかし、離党は考えていない」と語ったという。

　執行部が１３日の役員会で思惑通りに方針の決定に踏み切れるのか、民主党の今後を左右する。