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朝鮮学校無償化手続き中止 自民党が追及

2011年2月9日 20:41
朝鮮学校無償化手続き中止 自民党が追及

 9日の衆議院予算委員会で、自民党・下村博文議員は高校授業料の無償化をめぐり、政府が朝鮮学校の手続きを中止したことについて、「外交上の配慮でない」という政府の見解は詭弁(きべん)だと追及し、審議が紛糾した。

 下村議員「枝野さん、自分で詭弁だとわかるでしょ?そもそも(朝鮮高校)無償化手続きを停止した原因は何なのかといったら、北朝鮮が韓国に対して砲撃したことから始まっているんですよ」

 枝野幸男官房長官「外交的な配慮をしたのではなくて、様々な国際状況の中で、我が国国内における不測の事態に備え、万全な態勢を我が国内においてとるという見地から、そして我が国の国民の生命財産を守る、そのために万全を期すという見地から、一旦、手続きを停止したものです」

 下村議員「そういうのを世間一般で外交的配慮というんですよ。この外交的配慮ということ自体を否定するということは、今までの政府見解を破ることになるから、強引に誰が見ても詭弁で通そうとしているとしか見えない。答弁じゃないですよ」

 枝野官房長官「我が国の国民の生命と財産を守るという見地からとった措置です」

 枝野官房長官ら政府側はこのように「外交上の配慮ではなく、不測の事態に備えた措置だ」と強調した。下村議員はさらに、手続きを再開する条件をただしたが、枝野官房長官は「北朝鮮の砲撃以前の状態になったとき」とした他、高木義明文科相は「期限は明言できない」と述べた。