強制起訴された民主党・小沢元代表の処分問題で、民主党は２２日午前、倫理委員会を開き、小沢氏本人から話を聴いた。小沢氏は自らの主張を３枚の紙にまとめ、「裁判が終わるまで党員資格を停止する」という処分に異議を申し立てた。

　倫理委員会で、小沢氏は「判決が確定するまでとの党員資格停止の期間は前例がなく、理解に苦しむ」「なぜ私だけがこのような処分を受けるのか、合理的な理由は見当たらない」などと異議を申し立てた。

　しかし、執行部は、小沢氏が国会での説明をまだ果たしていないことや世論の反発などを受けて、処分の見直しは行わない方針で、２２日夕方の常任幹事会で処分を正式決定したい考え。

　小沢氏に近い議員らは「なぜ小沢氏だけを狙いうちにするのか」と反発している。今後も党内の混乱は続くとみられ、世論のさらなる批判は避けられそうもない。