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佐藤夕子議員が離党届、減税日本に合流へ

2011年3月3日 18:40
佐藤夕子議員が離党届、減税日本に合流へ

 民主党・佐藤夕子衆議院議員が3日、岡田克也幹事長に離党届を提出した。名古屋市・河村たかし市長率いる地域政党・減税日本に入る方針。

 佐藤議員は3日午後1時半から1時間以上にわたって岡田幹事長と会談し、離党届を提出した。岡田幹事長は慰留したものの、離党届を預かった。

 提出後、佐藤議員は「岡田幹事長からは、『もう一度考えて』ということと、『13日以降にもう一度話しましょう』と言われましたが、私は気持ちは変わりませんということでお伝えしました」と記者団に語った。

 これに対し、岡田幹事長は3日の会見で「離党願については受理できないと。減税党(減税日本)の候補者の応援は控えてもらいたいということを申し上げました。私としては名古屋市議会議員選挙を終えた上でもう一度、彼女と話し合いをし、離党願を撤回していただくことを期待しています」と話した。

 佐藤議員は4日に告示される名古屋市議会議員選挙で減税日本を支援する方針で、離党後に減税日本の1人会派を立ち上げる予定。

 今回の佐藤議員の行動について、枝野幸男官房長官は3日午前の会見で「個別の事情は存じ上げませんが、国民の皆さんが納得する行動ではないだろう」と批判した。

 民主党内では「佐藤議員の離党は織り込み済みだ」などと、河村市長の選挙区を引き継いだ佐藤議員の特殊事情との見方が出ている。その一方で、小沢グループの一部や先に会派離脱を表明した議員16人の中には、減税日本との連携を模索する動きがある。

 今後、解散・総選挙の時期もにらみながらこうした動きが広がる可能性もあり、執行部は警戒感を強めている。