岸田首相「分断・対立ではなく協調へ」 中南米政策についてブラジルでスピーチ
岸田首相は、訪問先のブラジル・サンパウロで日本の中南米政策についてスピーチし、法の支配に基づく国際秩序の確保などを目指し、中南米の国々と協力していく考えを示しました。
岸田首相「私たちの協力は世界に向けて明るい『未来』への『道のり』を光で照らすものです。分断・対立ではなく協調へ。私たちが共にそのモデルを示そうではありませんか」
岸田首相は日本外交の目標として「“人間の尊厳”が守られる世界の実現」を改めて掲げた上で、中南米諸国を「かけがえのないパートナー」と位置づけました。
その上で「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の確保」をはじめ、「環境、気候変動など共通の課題の克服」、「誰をも犠牲にせず共有できる繁栄の追求」の3つを、より具体的な目標として挙げました。
国際秩序の確保のため、国連安保理の改革に取り組むことや気候変動対策としてアマゾンの熱帯雨林を守る活動に資金を拠出すること、などを表明しました。
また、日本企業による産業や雇用の創出で、中南米諸国の格差や貧困の解消に貢献する考えも示しました。
中南米の国々と3年間で1000人規模の交流事業を行う方針も明らかにしました。