岸田首相がブラジルの後に訪問したのは人口700万人弱の国 「中南米イヤー」機に連携強化をアピール
中南米を訪問中の岸田首相は、2か国目となるパラグアイで3日、ペニャ大統領との首脳会談に臨みました。
就任以来、グローバルサウスと呼ばれる新興国・途上国との外交を重視してきた岸田首相は、グローバルサウスの中で、唯一訪問できていなかった中南米地域でブラジルに続き、パラグアイを訪れました。
パラグアイは人口700万人弱の小さな国ですが、日本とは伝統的な友好国で日系人も多く、中南米で最も多く日本の青年海外協力隊員を受け入れています。岸田首相は、ペニャ大統領との間で情報通信や宇宙分野での連携強化を確認しました。
岸田首相
「本年はペルーで、APECの首脳会議、ブラジルでG20サミットがある『中南米イヤー』です。中南米地域が国際社会の中で一層重要な役割を担うなか、日本としても、中南米との連携をより一層強めたい」
パラグアイは、南米で唯一、台湾との外交関係を維持しています。両国首脳は、中国を念頭に「力による一方的な現状変更は許されない」との考えでも一致しました。
中国やロシアが、力による一方的な現状変更を試みる中で、改めて、G7だけでなくグローバルサウスとの連携の重要性をアピールした形です。