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福島第1原発3号機、爆発の可能性~枝野氏

2011年3月13日 17:02
福島第1原発3号機、爆発の可能性~枝野氏

 福島第1原子力発電所3号機について、枝野官房長官は13日午後3時半頃からの会見で、原子炉の建物の中に水素がたまっている可能性があり、12日の1号機と同様の爆発もあり得るとの見解を示した。しかし、万が一爆発しても、さらなる避難や人体への影響が生じる事態には至らないと強調している。

 枝野長官は、炉心を冷やすために原子炉に真水を入れる作業をしたところ、給水ポンプにトラブルが発生したことを明らかにした。このトラブルへの対処の際に爆発につながる水素が大量に発生した可能性があるということだが、もし建物が爆発したとしても、1号機の時と同じように、中の容器は十分な強度があり、壊れることはないとしている。

 また、継続的に観測されている放射性物質の濃度については、一時的な上昇がみられたものの、依然、直ちに人体に影響を及ぼすものではないと強調している。

 政府はまた、これまでに放射性物質を浴びたおそれのある住民のため、福島県内の各所に専門家が診る救護施設を設ける方針。専門家チームを派遣することで被ばくに関するスクリーニングを行うとともに、医療体制の整備を進めたい考え。