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菅首相「責任を放棄することはできない」

2011年5月31日 15:00
菅首相「責任を放棄することはできない」

 自民党など野党が内閣不信任案の提出に向けた動きを進める中、菅首相は31日、衆議院東日本大震災復興特別委員会で「責任を放棄することはできない」と述べ、続投に強い意欲を示した。

 自民党・中川元幹事長は菅首相の震災対応について「政権への執着だけでやっている」と批判した上で、「不信任案によって辞職させることが国会の使命だ」と強調した。これに対し、菅首相は「今やらなければならない責任を、放棄してしまうことはできません。何としても原子力の事故の収束を実現して、危機の中の危機を次の段階までつないでいく役目が、私は自分の役目だと」と述べ、続投に強い意欲を示した。

 こうした中、自民党や公明党は、31日の質疑や来月1日の党首討論を見極めた上で、来月2日にも内閣不信任案を提出する構え。一方、民主党内では、小沢元代表に近い議員らが自民党と連携する形で不信任案に同調する動きを見せている。民主党幹部は、現状では不信任案は否決できるとの見方を示しているが、今後、造反の動きがどこまで広がるかが焦点となる。