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仙谷官房副長官、大連立に向けた調整を加速

2011年6月7日 3:38
仙谷官房副長官、大連立に向けた調整を加速

 民主党と自民党などとの大連立に向けて、キーマンの一人である仙谷官房副長官は6日夜、国民新党・亀井代表と東京都内で会談した。大連立をめぐって意見交換したとみられる。

 仙谷副長官は4日、連立推進派の自民党・大島副総裁と会談し、6日は菅首相や民主党・輿石参院議員会長らと協議するなど、大連立に向けた調整を加速させている。しかし、ある民主党幹部は「連立の仲人もいなければならないし、相手が誰になるかもわからない。そう簡単ではない」と懐疑的な見方を示している。

 さらに、野党側との意見の隔たりも大きいままとなっている。菅首相の退陣の時期について、民主党執行部は、11年度第2次補正予算案の成立と引き換えに、8月頃に辞任するシナリオを描いているが、自民党はあくまでも今月中の退陣を求めている。大島副総裁と公明党・漆原国対委員長が6日に協議した際には、漆原国対委員長が東日本大震災の復旧・復興に限定して短い期間限定での連立が望ましいとの慎重な意見を述べたという。

 大連立をめぐる協議が本格化するには、まだ時間がかかりそうだ。