枝野官房長官は２５日、サッカーの女子ワールドカップ（Ｗ杯）で初優勝を果たした日本代表「なでしこジャパン」に国民栄誉賞の授与を検討していることを明らかにした。一方で、表彰は政治利用には当たらないとの考えを強調している。

　枝野長官はその理由について、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった」という国民栄誉賞の目的に「ぴったり合致する」と説明した。今後、有識者からの意見を聞いた上で、速やかに授与について判断したいという。

　その一方で「政治利用とか政権浮揚につなげようとしているんじゃないかとか言う人がいるが、こういった表彰で政権が浮揚するんだったら、政権浮揚させるのは、こんな楽なことはないわけで」と述べ、なでしこジャパンへの表彰は政治利用には当たらないとの考えを強調した。