菅首相が特例公債法案などが成立した後に退陣する意思を示したことで、民主党の代表選挙をめぐる動きが活発化してきた。

　代表選をめぐっては、すでに野田財務相と馬淵前国交相が出馬の意向を固めている。党内ではこの他、小沢鋭仁元環境相が出馬への意欲を示し、樽床元国会対策委員長も会合での挨拶で出馬への意欲をにじませた。しかし、小沢氏、樽床氏共に党内の支持基盤が必ずしも強くないことから、立候補に必要な２０人の推薦人が集まるかが大きな壁となっている。

　また、党内の中間派や小沢一郎元代表のグループの一部などからは鹿野農水相を推す声があり、鹿野氏も出馬を検討している。

　代表選について、民主党執行部は今月中に実施したい考えで、岡田幹事長は１１日夜、菅首相と食事をした際に代表選と国会での首相指名選挙を今月中に行うべきだとの考えを伝え、菅首相も否定しなかったという。しかし、参議院の幹部らからは「代表選は９月でもいい」との声もあり、調整が続いている。