前原前外相ら民主党代表選挙の各立候補予定者は２５日、党内の支持拡大に動いている。民主党本部では２５日午前１１時から、立候補予定者に対する事前説明会が行われた。

　説明会には、前原氏の陣営や野田財務相の陣営など、９人の立候補を検討している議員の代理人が出席している。ただ、この中には「とりあえず説明だけは聞いておく」と話す陣営もあり、選挙戦の構図確定までは、まだ紆余（うよ）曲折がありそうだ。

　こうした中、前原氏は、党内の中間派若手議員と意見交換した。午後には、菅グループ幹部との会合なども予定されており、支持の拡大に動いている。

　一方で、他の陣営では、立候補に必要な２０人の推薦人確保に向け、懸命の努力が続いている。馬淵前国交相は２５日、支持する議員らとの昼食会を開くなど、引き締めを図っているが、陣営からは「余裕がある訳ではない」との声も聞かれる。

　また、野田氏の陣営も支持拡大に懸命となっている。党内からは、前原氏との一本化を図るべきだとの意見もあるが、野田氏はあくまでも出馬する構えを崩していない。