２９日の民主党代表選挙に勝利した野田新代表は「きょう１日、頭の整理をする」と会見で話した人事の構想を描き始めた。東京都内のホテルで２９日夜、同じグループで側近の藤村幹事長代理と人事や今後のスケジュールなどをめぐり、意見交換したもよう。

　国会での野党の協力と、小沢元代表ら党内の非主流派の協力の両方を得るために最も重要となる人事は、党内ナンバー２の「幹事長」ポストだ。野田氏は３０日までに決めたい考えで、党内からは２９日夜も複数の人物の名前が挙がっているが、決め手となる情報は入っていない。

　小沢氏は２９日、「野田氏を支援したいが、これからの態勢次第だ」と野田氏の人事をけん制しており、新代表最初の判断が試されている。