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野田首相、TPP協議入りの方針表明

2011年11月14日 13:26

 日本時間14日午前、アメリカ・ハワイで行われていたAPEC(=アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議が終了した。野田首相はTPP(=環太平洋経済連携協定)をめぐり、「交渉参加に向け、関係国との協議に入る」との政府方針を各国に伝えた。また、アジア太平洋地域の経済連携の実現に向けて「主導的役割を発揮したい」と意気込みを語った。

 首脳会議は日本時間14日朝から始まり、市内の高速道路が一時、封鎖された。沿道には人が集まり、アメリカ・オバマ大統領も手を振って応えた。

 また、カナダ・ハーパー首相は会見で、TPP交渉に参加する方針を表明した。カナダは去年、一旦、交渉参加を断られた経緯があるが、ハーパー首相はオバマ大統領から促されたのに加え、参加条件は簡単にクリアできると判断し、参加を決めたという。

 さらに、アメリカ政府によると、メキシコもTPP交渉に参加する意思を示したという。

 一方、アメリカ政府が、日本時間13日の日米首脳会談で野田首相が「全ての産品、サービスを交渉テーマにする」と述べたと発表した後、日本政府が「そのように発言した事実はない」と反論、両者の主張は今もなお平行線をたどっている。ある政府関係者は「交渉参加前からアメリカとの戦いが始まった感じだ」と述べるなど、日米のつばぜり合いが早くも始まった様相。