福島・二本松市のマンションで放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題で、枝野経産相は１７日、公表まで時間がかかったことを「残念に思っている」と述べた。

　マンションの放射線量の計測結果は先月２９日に報告され、二本松市と環境省が調査を進めていた。６日になって、コンクリートの原料に汚染された砕石が使われていた可能性が高いことがわかり、建設資材を担当する経産省も調査を始めた。このコンクリートを製造した生コン業者がすでに解散していたこともあり、追跡調査に時間がかかったという。

　枝野経産相は「放射線量の計測から発表まで時間がかかったことは事実であり、残念に思っている」と述べた。また、砕石の出荷規制の基準について関係省庁と緊急に相談する他、類似の例がないかや流通経路について、できるだけ早く調べるとしている。