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沖縄・宜野湾市長選、佐喜真淳氏が初当選

2012年2月13日 1:31
沖縄・宜野湾市長選、佐喜真淳氏が初当選

 アメリカ軍普天間基地を抱える沖縄・宜野湾市の市長選挙は12日、投開票が行われ、普天間基地の固定化阻止と県外移設を掲げた前県議で無所属の新人・佐喜真淳氏(47)が初当選した。

 敗れた無所属の元市長・伊波洋一氏(60)も普天間基地の県外や国外への移設を訴えていたが、佐喜真氏は仲井真知事とも歩調を合わせた県外移設の主張で、今回、市民の支持を得た。佐喜真氏は「政府と話し合い、現状の固定化を絶対阻止する。仲井真県知事と一緒になって考えて、連携を取りながらやっていきたい」と述べた。

 防衛省の真部朗沖縄防衛局長による選挙介入問題で政府への不信が広がる中、選挙戦のさなかには、日米両政府が「沖縄駐留の海兵隊のグアム移転を先に進める」と発表し、普天間基地の固定化が取りざたされはじめたことにも市民の反発が高まった。

 宜野湾市の市民は、沖縄・名護市辺野古への移設以外の解決策を見つけてほしいとの思いを新たな市長に託した。同じ思いが日米両政府にも向けられている。