前田国交相が公職選挙法で禁止されている「事前運動」をしていたと指摘された問題で、藤村官房長官は１２日、前田国交相本人に調査報告を求めたことを明らかにした。

　この問題は、前田国交相が岐阜・下呂市長選の告示日の前に、民主党系の候補者への支援を依頼する文書を地元の建設業協会幹部に郵送していたとされるもので、１１日の国会で指摘された。前田国交相は答弁で、文書に署名したことは認める一方、「中身については全く記憶がない。どこに出したのかも存じていない。不注意だった」などと述べている。

　自民党は「告示前に特定の候補者への投票を呼びかけた公職選挙法違反の可能性もある」として問題視している。