「関西電力」大飯原発（福井・おおい町）の再稼働をめぐり、運転再開に慎重な姿勢を示している京都府と滋賀県の知事は１７日、政府の原発政策に対し、共同提言を発表した。

　「今、私たちが何を問題視しているのかということを、政府に正確に伝えたい」－京都・山田啓二府知事と滋賀・嘉田由紀子県知事は１７日、京都市で会見を行い、大飯原発の再稼働の決定について、安全性の確保などで政府に説明責任を果たすよう求めた共同提案を発表した。

　京都府と滋賀県は、一部地域が大飯原発から半径３０キロ圏内の緊急防護措置準備区域に含まれているため、原発事故が起きた際、被害を受ける可能性がある“被害地元”として、２人の知事は再稼働に慎重な姿勢を示している。提言には福島第一原発事故の原因究明なども盛り込まれており、近く、政府に提出する方針。