消費税増税法案など「社会保障と税の一体改革」に関連する法案の審議入りを８日に控え、政府は７日、行政改革に関する有識者懇談会の初会合を開いた。

　岡田副総理の下に設置された「行政改革に関する懇談会」は、経済界や学界の専門家などで構成され、メンバーには「京セラ」名誉会長・稲盛和夫氏や連合・古賀伸明会長らが起用された。

　野田首相は「国民の声は、より一層身を切る改革を行えという声だと思います。その声をしっかり受けとめて、結果を出していきたいと思います」と話した。

　懇談会では、鈴木善幸元首相の時代に置かれた「土光臨調」をモデルに、行政組織の改革や国家公務員の人件費削減などの方向性が話し合われる予定。消費税増税に国民の理解を得るために、政府が行政の無駄を一層排除する姿勢を示す狙いがある。