民主党は、無罪判決を受けた小沢元代表について、党員資格停止処分の解除を８日に正式に決定する見通し。一方、自民・公明両党は８日、問責を受けた２人の閣僚の辞任と小沢氏の証人喚問を強く求めていくことで一致した。

　小沢氏は、強制起訴された去年２月に党員資格停止の処分を受けた。処分は裁判の「判決確定まで」となっており、７日の役員会では処分解除に慎重な意見も出たが、最終的に民主党・輿石幹事長に対応を一任した。

　小沢氏の無罪判決を受けて、指定弁護士は控訴するかどうか９日に判断するが、党内融和を目指す輿石幹事長はその前に、８日の常任幹事会で処分解除を正式決定する考え。

　一方、自民・公明両党は８日朝、幹部会合を開き、問責を受けた２人の閣僚の辞任とともに、小沢氏の証人喚問をあらためて強く求めていくことで一致した。自民党・岸田国対委員長は「（小沢氏には）国会において説明責任を果たしてもらわなければならない。証人喚問を求めていくべきだと」と述べた。