沖縄・名護市で開かれている「太平洋・島サミット」は２６日、日本など太平洋の１７の国と地域による首脳会議が始まった。

　野田首相は、２５日の夕食会で伝統的な沖縄音楽にあわせて各国の代表と踊るなど、和やかなムードを演出している。「キズナ」をキーワードとした和やかなムードだが、背後には、中国を意識した国際社会の駆け引きがある。

　首脳会議で野田首相は、今後３年間で政府開発援助（ＯＤＡ）など最大で５億ドルを支援することや、大災害に備えた保険制度をつくることなどを表明する方針。

　野田首相「本サミットを通じて、太平洋の平和と繁栄に貢献をしていきたい」

　太平洋の国々に対しては中国が影響力を拡大していて、日本は、今回初めてアメリカの代表も招いて、この地域とのつながりを強化したい狙いがある。

　サミットは２６日午後、参加国による共同宣言を採択して閉会する。