野田首相・小沢氏会談は平行線、野党が批判
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消費税増税法案をめぐり、野田首相と民主党・小沢元代表が30日、約1時間半にわたって会談した。しかし、両者の溝は深く、平行線のままで終わった。これについて、自民党・石原幹事長が「大山鳴動してネズミ一匹と言いたいが、予想した通り何もない。何だったんだろうというのが率直な印象」と述べるなど、野党から批判の声が上がっている。
野田首相は会談で、同法案への理解を強く求めた。また、会談に同席した輿石幹事長も「政府として同法案を提出しているので、取り下げることはできない」と話した。これに対し、小沢氏は「それはわかっているが、今のままでは国民に理解されない。増税の前にやることがある」などと、同法案に反対する考えを示した。
会談の結果について、民主党・前原政調会長は「私は、野田首相が向かう方向性は全く変わっていないと確信してます」、玄葉外相は「平行線だったのではないかと思いますけど、ダラダラとこういう状況が続くという感じはしておりません」と述べている。
同法案について、野田首相は、来月中旬には衆議院特別委員会で採決したい考え。党の分裂覚悟で採決に突き進むのか、党内の融和を優先するのか、野田首相は難しい判断を迫られることになる。