×

防衛相、沖縄知事と初会談 “移設”平行線

2015年5月9日 15:52
防衛相、沖縄知事と初会談 “移設”平行線

 中谷防衛相が9日、沖縄県の翁長知事と初めて会談した。沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画について話し合ったが、会談は平行線に終わった。

 会談で中谷防衛相は、尖閣諸島周辺での中国軍の活動について説明し、日米同盟による抑止力の維持と、普天間の危険性を除去するため、「名護市辺野古への移設が唯一の解決策だと確信している」と協力を求めた。

 一方、翁長知事は、「絶対に反対する」などと計画を変更するよう求め、会談は平行線に終わった。更に中谷防衛相のこれまでの発言についても「高飛車だ」と強く批判した。

 政府は、この夏にも移設に向けた本格的な埋め立て工事を始める予定だが、翁長知事も夏ごろに工事に必要な許可の取り消しなどを判断するとみられている。政府は、こうした対立が法廷闘争に発展しないよう、今後も知事との対話を重ね、沖縄県側の理解を求める考え。