アメリカを訪れている沖縄県の翁長知事は３日、アメリカ国務省・国防総省の当局者と会談し、日米両政府が進める普天間飛行場の名護市辺野古への移設を断念するよう求めた。

　国務省で行われた会談には、ヤング日本部長と国防総省のアバクロンビー副次官補代行が出席した。この中で翁長知事は、沖縄県民は日米安保体制をしっかり支えていると強調した上で、普天間飛行場の辺野古移設を断念するよう求めた。

　翁長知事「今のままいくと辺野古建設は日米首脳会談で決めたからとスムーズにいくようなことではないと話をさせていただきました」

　これに対し、アメリカ側は「辺野古移設が唯一の解決策」という従来の立場を繰り返し説明した上で、知事との会談の内容については「上司に伝える」と述べるにとどまった。