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首相、「会期内の増税法案採決」の意向表明

2012年6月4日 16:11
首相、「会期内の増税法案採決」の意向表明

 野田首相は4日、内閣改造を行ったことを受けて記者会見を開き、今の国会の会期末である21日までに、消費税増税法案の衆議院での採決を行いたいとの意向を表明した。

 野田首相は会見で、消費税増税法案の成立に向けて前進させるための改造だと強調した。与野党協議を進めるため、問責閣僚の交代に続いて、自民党が求めている次の条件である「法案の会期内の採決」について、会見では一歩踏み込んだ。

 野田首相「『社会保障と税の一体改革』を含め、様々な諸懸案を前進させるための環境整備をすべく、内閣の機能強化という視点のもとで改造を行うことにしました。熟議を尽くした後に決断し、実行する政治を目指していますが、与野党を超えて、そうした思いで結論を出していきたい。6月21日というお尻を見据えて、それまでに衆議院で採決をすると。そのために最大限の努力をするのが政府・与党の務めだと思います」

 野田首相は、会期内の法案採決に向けて環境整備を進めるように党幹部に指示したことを明らかにした。

 また、自民党・谷垣総裁との党首会談については「協議の進展をみながら、どこかのタイミングでやらなくてはいけない」と意欲を示した。

 自民党・石原幹事長「『会期末までにぜひ法案を成立させたい』『そして採決をしたいので協議をお願いする』『それは自民党と公明党で結構です』と、そういうふうに言っていただければ、すぐ協議を始めたいと思っています」

 今後の焦点は、いつ与野党協議に入るか、また、どこまで自民党に譲るのかになる。「これからの20日間は日本の将来を左右する大きな決断の時」と強調した野田首相には、限られた時間の中で目に見える結果を導く責任が問われることになる。