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内閣改造のポイントは?

2014年9月3日 12:06
内閣改造のポイントは?

 安倍首相は3日、自民党役員人事と内閣改造を行う。今回の内閣改造のポイントは歴代最多タイの5人の女性議員を入閣させ女性重視の姿勢を明確に打ち出したことだ。

 40歳で二児の母である小渕優子氏を経済産業相に抜擢するなど、安倍首相は5人の女性を起用した。「女性が活躍する社会の推進」を掲げ、民間企業にも女性の登用を呼びかけているだけに自らの内閣でも率先する姿勢を示したもの。もう1つの特徴は、麻生副総理兼財務相や菅官房長官ら政権の要となる閣僚を留任させ、アベノミクスや外交政策といった主要な取り組みは継続していく姿勢を示したこと。

 安倍首相「新たなスタートに向けて、一層身を引き締めていきたいと思います」

 一方で、新設した地方創生担当相に発信力の高い石破茂前幹事長、農水相に農業政策に取り組んできた西川公也氏をあてるなど、政策の実行力を重視していることもうかがえる。安倍首相は周辺に「この内閣では、仕事ができるかどうかがきわめて重要だ」と話している。

 また、衆議院で当選5回以上、参議院で当選3回以上の経験があって入閣していないいわゆる「入閣適齢期」と呼ばれる議員を5人起用している。600日以上にわたって閣僚の交代がなく、たまっていた党内の不満にも配慮した。

 ただ、女性と留任が多く入閣が目されていたものの、かなわなかった議員もいる。党内からは「不満を解消するための組閣と言われていたが、ふたをあければより不満がたまってる」との声が上がっていて、今後の不安要素となりそうだ。