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「日の丸を背負って走りたい」マラソン界のニューヒロイン・小林香菜が喜びの涙 日本歴代10位でゴール【大阪マラソン】

2025年1月26日 15:07
「日の丸を背負って走りたい」マラソン界のニューヒロイン・小林香菜が喜びの涙 日本歴代10位でゴール【大阪マラソン】
日本人トップでゴールした小林香菜選手【写真:西村尚己/アフロスポーツ】
◇第44回大阪国際女子マラソン(26日)

大阪国際マラソンが行われ、実業団ルーキーの23歳・小林香菜選手が日本人トップの2位でゴールしました。

早稲田のランニングサークル出身と異色の経歴を持つ小林選手はこの日、自己ベストの「2:24:59」を大幅に更新する「2:21:19」という記録を残す力走。先頭集団から後れを取るも、29キロ地点で3位に浮上すると、ゴール目前の残り800mでパリ五輪6位の鈴木優花選手を抜き去るという粘り強い走りを見せました。

レースを終えて小林選手は「実感がなくてワケがわからないです」と笑顔。改めてタイムを聞くと「今回は23分半で世界陸上の参加標準記録を切ることを目標にしていたので、予想以上に走れて驚いています」とコメントしました。

ラストスパートをかけた時の気持ちを聞かれると、「沿道の知り合いの方から『前バテてるからいけるよ』と教えていただいて、勇気が出ました」と明かした小林選手。目標としていた世界陸上の参加標準を切ったことについても「突破することを目標と言いつつ、ちょっと無理かなという風にも思っていたので、ひとまず安心して喜びでいっぱいです」と涙ながらに思いを語りました。

マラソンを走る理由については「やっぱり自分が走っていて楽しいし、皆さんが頑張れって応援してくださるのが自分の活力」と明かした小林選手。今後の目標として「日の丸を背負ってマラソンで世界を走りたい」と語り、ロス五輪に向けても意気込みました。
最終更新日:2025年1月26日 15:47