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小沢氏ら、11日に新党を立ち上げへ

2012年7月4日 18:18
小沢氏ら、11日に新党を立ち上げへ

 民主党に離党届を提出した小沢一郎元代表らが4日、新党の立ち上げに向けた準備会合を開き、11日に新党を立ち上げる方針を決めた。新党の代表には、満場一致で小沢氏が選任された。

 会合には衆参の国会議員約40人が出席し、新党を11日に立ち上げることを決めた。今後、新党の名前や政策などについて詰めの作業を急ぐ方針。小沢氏は「今度こそ、皆さんの期待に沿うような政権を打ち立てよう、そういう気概で頑張ってまいりたい」と述べた。

 会合終了後、新党への参加予定者は衆参両院に新会派の届け出を終えた。会派名は「国民の生活が第一」で、人数は衆議院で37人、参議院で12人となり、衆議院では第3会派となる。

 新党立ち上げへの準備が着々と進んでいるが、小沢氏のグループの中は必ずしも一枚岩ではなく、出席者の中には「新党に参加するかどうか決めていない」と話す議員もいて、最終的な参加者の数は確定していない。

 また、消費税増税法案の採決で反対票を投じた民主党・加藤学衆議院議員が4日、党員資格の停止2か月という処分を受ける方向となったことから離党届を提出した。執行部は加藤氏も除籍処分とする方針。今後について、加藤氏は「新党に参加する方向でやっていきたい」と話している。

 こうした中、民主党は4日に倫理委員会を開き、小沢氏の除籍処分などが妥当かどうか議論した。倫理委員会は9日に意見をまとめるが、処分は最終的にはそのまま決定される見通し。

 一方で野党側は、民主党の分裂によって国会審議がこの1週間、事実上ストップしていることについて厳しく批判している。

 国会では6日の参議院本会議で一体改革の特別委員会の設置が決まる見通しで、ようやく動き出すことになる。