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民主党代表選、4候補が訴え

2012年9月21日 1:42
民主党代表選、4候補が訴え

 民主党の代表選挙が21日、投開票される。それを前に、立候補している野田佳彦首相(党代表)、赤松広隆元農水相、原口一博元総務相、鹿野道彦前農水相が20日夜、ニュース「ZERO」に出演し、それぞれの主張を訴えた。

 野田首相「原発ゼロを目指すんです。原発に依存しない社会を2030年代につくり上げると。あらゆる政策の総動員というものは、原発に依存しない分、代替エネルギー源として何が必要か、それは再生可能エネルギーであるとか、省エネの徹底であるとかであります。そういうものをきちっとやっていく」

 野田首相はまた、社会保障に関する国民会議について、「早く立ち上げたい。途中で総選挙があったとしても、(民主、自民、公明の)3党で結論に責任をもつのが公党間の約束だ」と述べた。

 一方、他の3候補からは、政府が2030年代に原発稼働ゼロを可能にする、とした「新しいエネルギー戦略」の閣議決定を見送ったことに、異論が相次いだ。

 赤松元農水相「新規も含めて2030年(代に原発稼働ゼロ)ですか?それをやはりきちっと言わないと、国民は納得しないということだと思う。ちょっとうやむやになったんじゃないかと、明らかに私は後退だと思うんです」

 原口元総務相「ここでやるべきことは、まずは原発ゼロのアクションを即座に起こすということだと思う。そのために何をすればいいかというと、規制と推進を明確に分けて、福島(第一原発事故)と同じことを起こさない」

 鹿野前農水相「なぜ本体そのものを閣議決定しなかったのか。野田首相がこの場に来て、いろいろ弁明、弁解しなきゃならないようなことは、国民からすると、やはり曖昧なんだなという印象をもつことは否めない事実なんです」

 代表選は、国会議員や地方議員票に加え、党員・サポーター票などの合計ポイントで争われる。

 野田陣営の幹部が「国会議員200人程度の支持は固めた」と話すなど、野田首相が336人の国会議員票のうち約6割を固めた上、党員・サポーター票などでも他の候補をリードしているものとみられる。その一方で、他の3候補への支持は伸び悩んでいる。

 このため、1回目の投票で野田首相が過半数のポイントを獲得し、再選される見通しが強まっている。