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女性暴行で米兵逮捕 野田首相が厳しく批判

2012年10月17日 13:33
女性暴行で米兵逮捕 野田首相が厳しく批判

 沖縄県で日本人女性に性的暴行を加えたとしてアメリカ軍の兵士2人が逮捕された事件について、野田首相は17日朝、「(Q沖縄の怒りをどう受け止めますか)あってはならないことだと思います」と述べ、厳しく批判した。

 政府は、アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題や、アメリカ軍の新型輸送機「オスプレイ」の配備問題などで沖縄への理解を得る努力を進めてきたが、政権内にはこれでその作業がさらに難しくなるという懸念が広がっている。

 藤村官房長官は、外交ルートを通じてアメリカ政府と在日アメリカ軍に対して抗議をするとともに、再発防止を求めたことを明らかにした。

 また、吉良外務副大臣は、アメリカ・ルース駐日大使を外務省に呼んだ。ルース大使は会談で捜査に全面協力する考えを示した上で、「信頼を勝ち取るために一生懸命対応する」と記者団に語った。

 政府は事件への厳正な対応をするとともに再発防止策に取り組むことなどで沖縄の信頼回復に取り組む考えだが、首相周辺からも「この1年で築き上げてきたものが一気に壊れてしまった」との落胆の声も出てきている。