日本未来の党代表の滋賀・嘉田県知事は２９日、県議会に対し、新党結成の報告を行った。

　嘉田知事「今後、国政政党の代表を兼ねることとなるわけでございます。選挙後においては知事としての公務を優先し、政務は土曜日曜、平日の夜などに行うことを基本といたします」

　県議会議員からは、知事と新党代表を兼務することに理解を示す意見もあったが、厳しい声も聞かれた。

　県議会議員「国政に対してしっかりとコミットされる（関わる）のであれば、知事職を辞職して堂々と政党の代表として臨まれるべき」

　一方、嘉田知事が掲げる１０年後の「卒原発」について、野田首相は２９日、「すぐにゼロにした方がいいと思う人はもちろん多いと思います。でも、経済を考えた場合、代替エネルギーの開発の進展を考えた場合、着実に３０年代ぶれずにゼロを目指すことが、私は現実的な歩みだと思っています」と述べた。

　また、自民党・安倍総裁は２９日、「トイレに行っている間に新しい党ができていたり、新しい党がなくなっていたりということになりますので、いずれにせよ、我々自身が自重・自戒しなければいけないことは、既成政党に対する不満は極めて高いという状況」と述べた。

　衆院選に向け、舌戦も激しくなってきている。