×

維新・石原共同代表 18年ぶり国会で質問

2013年2月12日 22:41
維新・石原共同代表 18年ぶり国会で質問

 国会で12日、衆議院予算委員会で安倍内閣の政治姿勢などに関する集中審議が行われた。現職議員として18年ぶりに国会で発言した日本維新の会・石原共同代表は、沖縄・尖閣諸島について自らの考えを強調しながら安倍首相の姿勢をただした。

 石原共同代表「18年ぶりに国会に戻ってきた『暴走老人』の石原です。今、日本がやっていることは(尖閣諸島の)実効支配とはとても言えないと思う。最低限、実効支配を表現するためには、灯台をつくってもらいたい」

 安倍首相「万が一にも実効支配を揺るがすことができるかもしれないと、相手国に思わせることがあってはならない。その観点から、来年度予算については約11年ぶりに防衛予算を増やした」

 石原共同代表「もっともっと!」

 安倍首相「相手につけこむ隙を与えないように、備えを確かなものにしていきたい」

 また、石原共同代表は「憲法の破棄や改正を含めて、この国を自分で守る基本的な法的体制が必要だ」などと持論を展開した。

 一方、12日午前には、自民党・小泉進次郎青年局長が与党になってから初めて質問に立ち、自民党内では反対論が根強いTPP(=環太平洋経済連携協定)交渉に参加するよう、安倍首相に強く促した。

 小泉氏「私は、速やかに交渉参加すべきだと思います。いざ首相が交渉参加を決めれば、私は必ず、賛成派、反対派、一つになれると思う」

 安倍首相「(アメリカ・)オバマ大統領との首脳会談において、この我々の約束を、国民との約束をたがえることにはならないという感触を得ることができるかどうかが重要な点であります。その感触を得ることができた後に、最終的な判断を私はしたい」

 また、小泉氏が福島第一原発事故について「かつての政権与党として原発を推進した責任は免れない」と述べたのに対し、安倍首相は「安全神話に陥った原子力推進政策であった」として、「おわびを申し上げたい」と応じた。