１１日に９０歳で死去した、鳩山由紀夫元首相と鳩山邦夫元総務相の母・安子さんの葬儀が１５日、営まれた。

　東京・青山葬儀所で行われた葬儀には、野田前首相や森元首相、生活の党・小沢代表をはじめ現職、元職の計約１００人の国会議員の他、アメリカ・ルース駐日大使ら各国の関係者なども参列した。

　鳩山元首相は「迷惑をかけた分、親孝行したいと思っていただけに、少し早すぎるとも思う」「母が中心的存在で、おやじを政治家にし、弟も政治家にし、そして私までも政治家に育ててもらいました。このような母に育ててもらったことを心から誇りに思っています」と語った。

　また、鳩山元総務相は安子さんについて、「世話をすること、心配することがその人生のほとんどだったろうと思う」と振り返った上で、「これからきょうだい仲良く過ごしていきたい」と挨拶した。

　安子さんの棺（ひつぎ）をのせた車は、折からの雨の中、大勢の参列者に見送られて式場を後にした。