民主党・海江田代表は７日午後、衆議院予算委員会で質問に立ち、来年度予算案などで公共事業費を増やしたことについて「自民党の先祖返りではないか」などと批判した。

　海江田代表「民主党がこれまで進めてきた『人に厚く投資をする』というところが、まさに安倍政権になってまた再び戻った。平成２１年の麻生政権の時と同じようになる。言ってみると、自民党の先祖返りではないか」

　安倍首相「公共事業費が増えているのは、防災・減災対策、国民の安全・安心を守るための予算。大切なことは、その中でさらにブレークダウンしていって個々の予算を見ていく、どのくらいの効果を表すか、結果を出していくかということも、見ていくことが大切だろう。そこまで見ていただければ、『自民党・公明党はいい予算を組んだな』と思っていただけるのではないか」

　海江田代表はまた、先月に成立した今年度補正予算で全国的な公共事業費を増やした結果、建設資材などが東日本大震災の被災地に回らず、復旧・復興が遅れる可能性を指摘した。これに対し、安倍首相は「全閣僚に対して、復興が遅れることがないよう指示をした。具体的な問題と対処策について復興相の下でまとめた」と述べた。