安倍首相は７日、日本を訪れているフランスのオランド大統領と会談し、原子力に関するパートナーシップの強化などが盛り込まれた共同声明を発表した。

　首相官邸では７日昼、首相主催の昼食会が開かれた。安倍首相は共同声明を発表し、「合意の一つ一つを育て上げ、自由で開かれた世界の実現を目指す」と表明した。

　安倍首相「日仏両国が特別なパートナーシップを深化させていくことをオランド大統領と確認しあいました」

　フランスの大統領が国賓として来日するのは１７年ぶりのことで、会談後、両首脳は今後５年間の具体的な協力を明記した行動計画に署名し、共同声明を発表した。この中で両首脳は、原子力に関するパートナーシップを強化し、使用済み核燃料の再処理など、高速炉を含む次世代の原子炉に関する協力関係を深めていくことを確認した。

　また、中東やアジアなど第三国への原子炉輸出の拡大や、第三国での原子力発電の開発支援を強化することで合意した。この他、早期に外務・防衛担当者の会合を開き、防衛装備品の開発協力などについて話し合うことで一致した。