アメリカで行われている自衛隊とアメリカ軍による離島奪還訓練で、島の施設を敵が占拠したとの想定で、上陸訓練が行われた。

　訓練は、まずオスプレイから海兵隊が降り立ち、島にいる敵を攻撃。その後、陸上自衛隊が戦闘ヘリ「アパッチ」の援護を受けながら着陸し、日米が共同で敵を追いつめた。更に、陸上自衛隊と海上自衛隊が連携して、揚陸艇で海からの上陸作戦も行った。

　離島防衛には、陸と海の部隊を合わせた海兵隊のような水陸両用部隊が効果的だとされる。そのため今回の訓練では、一連の上陸・奪還作戦に使う艦船や戦闘ヘリも初めて持ち込み、自前の水陸両用部隊を編制して、訓練に臨んだ。

　自民党は、離島防衛強化のため、安倍首相にオスプレイを備えた、海兵隊のような水陸両用部隊の新設を提言した。オスプレイも参加した今回の訓練は、まさに提言を具体化したものだった。防衛省は、離島防衛の部隊や装備を拡充する方針で、“自衛隊版海兵隊”創設への流れが加速しそうだ。