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防衛白書、閣議で了承 中国を強く警戒

2013年7月9日 13:28
防衛白書、閣議で了承 中国を強く警戒

 小野寺防衛相は9日朝の閣議で今年の防衛白書を報告し、了承された。

 今年は、沖縄・尖閣諸島をめぐって対立する中国への警戒感を強く示しているのが特徴で、「国際法秩序とは相いれない独自の主張に基づき、力による現状変更の試みを含む高圧的とも指摘される対応」と記述した上で、「不測の事態を招きかねない危険な行動がみられ、極めて遺憾」だとして国際規範の順守を求めている。

 また、北朝鮮については「弾道ミサイル技術を進展させ、新たな段階に入った」と分析し、「国際社会にとってより現実的で差し迫った問題」だとしている。

 こうした情勢に対処するため、日米同盟や離島防衛の強化を強調している他、安倍首相の国会答弁を引用して、敵基地攻撃能力をめぐる議論についても記載するなど、「安倍カラー」がうかがえる内容となっている。