中東など４か国を訪問中の安倍首相は２４日、最初の訪問国であるバーレーンでハリーファ首相と会談し、外務・防衛当局間の安全保障対話の実施などを盛り込んだ共同声明を発表した。

　歴代首相として初めての訪問となったバーレーンでは、歓迎式典のあとハリーファ首相と会談し、互いに利益となる全ての分野で一層、協力していくことを確認した。

　日本は原油の約８割を中東地域から輸入しているが、両首脳は会談後、その輸入ルートとなる海上輸送路の安全や海賊対策を含む海の安全保障などについて、外務・防衛当局間の対話を実施することなどを盛り込んだ共同声明を発表した。共同声明ではまた、インフラ開発、医療、農業などの分野で協力を拡大することや、日本と中東・ペルシャ湾岸の６か国で作る湾岸協力会議との間で閣僚級戦略対話を開催するとしている。

　安倍総理は、２５日にはバーレーンの経済関係者とも懇談する。原油やエネルギーだけでなく幅広い分野での協力を強化し、日本の経済成長につなげたい考え。